イモリと人間

NHKドキュメンタリー番組が結構好きなのですが、今日、たまたま、見ていた番組には、かなり興奮しました。イモリやトカゲなど、再生能力のある動物と同じように、人間にも再生能力が備わっており、その研究が今、世界各国で進められている、という内容のものでした。つまり。イモリは手がちぎれても、また自然に手が生えてくる。トカゲは、シッポをちぎられても、また、自然にシッポが生えてくる。人間も、誰しも持っている幹細胞を活性化させることにより、例えば、事故などで切断してしまった指が、生えてくる。という内容のもの。その幹細胞を活性化させるために使われているのが、「妖精の粉」と呼ばれているらしいのですが、正式には、細胞外マトリックス(MATRIX)Matrix っていうのは、日本語に訳すと、〔物事{ものごと}を生み出す〕母体{ぼたい}、 土台{どだい}◆新しいものが生み出されるもととなる、環境や状況を指すという意味なので、細胞の外で、幹細胞を生みだす母体(土台)ための物質。ということになろうかと思うのですが、驚くなかれ、この原材料は、なんと、ブタ様。しかも、ブタの膀胱。このブタの膀胱の細胞をまず、取り除き、すると、細胞を覆っていた組織だけが残る、それを乾燥させて、粉状にしたもの、それが、細胞外メイトリックスの原材料なんだそう。。これを、切断されてしまった人間の指などに塗ると、早ければ数週間~数か月で、完全に指が生えてくる。爪もしっかり再生している、そして、爪などは、他の指に比べて伸びるのが早いので2日に1回切っている、、と実際の体験者がインタビューで語っておりました。日本でも、別な形で、幹細胞を応用した、臨床試験が行われており、乳がんで乳房を失ってしまった人や乳房の一部がへこんでしまった人へ、その人自身の幹細胞をお腹などから抽出して、それを該当部へ注入することで、乳房が自力で再生する、といった内容。九州大学での臨床経過が紹介されていました。また、同じ技術を応用して、イギリスでは、整形手術を行っている、といった事例も紹介されていました。シリコンを使う豊胸手術の代わりに、自分の幹細胞を使う、というものです。いずれのケースも、まだ臨床段階。とはいえ、イギリスのケースでは、手術の際に、副作用などに対する同意書にサインをした上で、実際に施術を行っているので、実際には、そのリスクは受け手の自己判断にゆだねられているようです。米国では、軍が大量にこの細胞外メイトリックスを導入して、戦争で身体の一部を失ってしまった人たちへの治療に役立てており、さらなる研究もすすめられているとのこと。なんというか、医療。という現場の、凄まじい発展を目のあたりにして、なんだかびっくりでした。もちろん、賛否両論ある内容ではありますし、まだまだこれから、その全貌を私たち一般市民レベルで認知され、実用化されるまでには、長い時間を要するのでしょうが、それにしても、すごいな。。と、単純に、驚きながら、番組を見ていました。細胞外マトリックスは、いずれにしても、自分以外の生き物から原材料を分けてもらう必要があるけれど、現在研究されているものは、自己再生。自分の身体から幹細胞を取り出し、必要な個所に移植する、みたいな方法。これだと、他の生き物を傷つけることなく、全て自分自身で再生が可能。これは、素晴らしいな、と思いました。医学の進歩には、本当に目を見張るものがあるのだ、ということを実感しました。

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