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2007年11月13日 (火)

狭間で。

 11月8日号のThe Dispatch新聞を日本語訳していて、1個だけ、どうしてもかみくだいた日本語に訳すことに、胸が痛かったので、止めました。
 ココで少しだけ、その記事について書きたいと思います。

 記事は、モロカイランチに長年努めていたモロカイ島民が、定年を来年に控えて退職した記事。彼を代表する、モロカイランチに勤務する島民とオーナー交代した後のモロカイランチの雇用者たちに対する対応の間で対立している問題についての記事でした。
 11月1日号でもこの記事については掲載されていました。

 モロカイ島に数年前に新しくできたもうひとつの新聞社。Molokai Island Timesでは、この件に関しては、モロカイランチ側の意見を掲載しています。
 The Dispatch新聞は、モロカイ島民側の意見を掲載しています。
 
 この両新聞が掲載した1つの記事。見ている角度は明らかに異なります。

 だから、それぞれの記事内容は、真っ向から対立している空気を否定できません。

 その2つの記事を見て。
 胸が痛くなりました。

 ここ4-5年、モロカイ島には米国本土やアジアの投資家たちによる資本投入による事業展開が相次いでいます。
 それらのいくつかは、モロカイ島に暮らす人々にとって、深刻な問題へと発展しているケースもあります。(ありました。)。

 ここでもう一度。
 Keep Molokai Molokai. モロカイをモロカイのままに。

 この言葉が思い出されます。
 島の人々の思い。
 経済的にはもっと発展したい。
 だけれども。
 ハワイアンとして自分たちが昔から守ってきた文化までをも変えて欲しくはない。
 この狭間で。
 人々は揺れ動いているように見えます。
 この狭間で。
 島民の中でも。意見が分かれています。

 ここだけの話。(というわけでもないけど、笑)。
 ネイティブハワイアンの血を受け継いでいる人々は、心の底から白人社会を受け入れることが未だにできないでいます。
 100%そうである、という断定はしませんが、多くの人が、表面的にはそうではないかもしれないけれど、どこかでその想いを持っている。
 と思います。それは。歴史的背景の中で生じた想いが引き継がれているからに他なりません。

 私が、今、翻訳を進めているモロカイ島のカフナ、キリーの本の中にも、白人が、ハワイに上陸したときに自分たちに課された宿命、運命に対して悲しみを顕にしていることが書かれています。

 The Dispatch新聞にも、要所要所で、
 「ハワイ州政府は、我々ハワイアンには今まで何ら責任感のある行動を示してくれたことがない」
 というような、コメントが書かれていることが多かったりします。

 The Dispatch新聞は、モロカイ島出身のスタッフが主要スタッフで構成されている新聞。
 Molokai Timesは、米国本土の大企業資本による新聞。白人社会による主要スタッフで構成されている新聞です。

 だからと言って。
 短絡的に、答えを導くことはできませんし。
 そうすることは、私自身、本意ではありません。

 私は常にニュートラルでいたいと思っています。
 でも。
 やっぱり。どんな形であれ、モロカイ島の人々が心を痛めたりしている記事を読むのは、私も心が痛いのです。胸がキュン。となるのです。

 この想いの中で、私がLove MOLOKAIを通じてモロカイ島のためにできることは何だろう。
 そんなことを考えました。

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